よく認可「外」保育園という言葉を耳にしますが認可保育園との違いはご存知でしょうか？
「認可外保育園」＝「保育園として認められていない」と思われがちで、きちんとした保育が実施されないんじゃ・・・と心配になる方もいる多いことでしょう。しかし、認可保育園と認可「外」保育園の違いは児童福祉法で定めた基準（千葉県）を満たすかどうかだけです。国、都道府県、市町村以外が保育園を開設する場合、各都道府県から認可を受けることになりますが、給食や園庭、施設の広さ、保育士の数などの要件を満たすことで認可を受けられます。この要件を満たせていなくても、英語教育やリトミックに力を入れて個性的な保育を実施していたりするのも魅力の１つです。また、認可保育園と違い、園が直接入所選考をするため比較的入所しやすいのも特徴です。

この認可「外」保育園にも様々な形態がありますが、小規模保育所で企業主導型保育を行なっている久住にこにこ保育園を本日視察させて頂きました。
企業主導型保育事業とは、従業員のための保育園を設置することで助成がもらえる仕組みです。そのために利用者は従業員であることが基本ですが、地域枠として半数は従業員以外でも入所させることができます。また、現在は特定の条件を満たした場合はこの割合を超えて地域枠を提供することができるようにもなっています。
にこにこ保育園では、敷地内に園庭がないためお散歩マップを作成し公園に行って外遊びをするとのことです。その際はルート設定や安全確認を徹底しているそうで、車両状況等を声掛けして
職員同士で相互確認されていました。公園で遊んだ後は施設に戻る前に、家庭から毎日持ってくる水筒をそれぞれ飲んで水分補給。なんだか遠足みたいです。
また給食に関しては、タイヘイクッキングデポのキッズメニューを施設内のキッチンにて調理しており、認可保育園と比べても遜色のない給食が提供されていました。表の駐車場の鉢では野菜の栽培、収穫、そして食す「食育」が実践されており、この日も収穫した絹さやときゅうりを食べるのを子ども達が楽しみにしていました。

保育園を決める際は認可の有無ではなく、どんな保育園なのか見学に行った上で決めることがお子さんにあった保育園選びのポイントだと言えます。
ここで成田にある保育施設を紹介します。
・認可保育園一覧（成田市）
・認可外保育園一覧（千葉県）
また成田市では保育料が比較的高い認可外保育園に通う家庭には補助金を支給しています。こちらの成田市認可外保育施設利用者補助金申請の手引きを参照の上、対象の方は認可外保育施設利用者補助金の書類を提出して頂ければと思います。

今回は保育施設の認可について取り上げましたが、保育所と幼稚園、認定こども園の違いについては保育所（ウィキペディア）を、小規模保育所（A型、B型、C型）、家庭的保育事業所、事業所内保育などの要件については子ども・子育て支援新制度に係る各種基準について（成田市）を参考にして頂ければ幸いです。